ローマ字は日本語です

ひらがなで1文字をなぜ2文字で表すの?

日本で育った人はアルファベットに最初に触れるのはローマ字である場合がほとんどでしょう。そこでローマ字から考えててみましょう。

 

ローマ字で「アイウエオ」は a i u e o ですよね。そして「カキクケコ」は ka ki ku ke ko です。

 

なんか不思議な感じがしませんか?

 

日本語では「アイウエオ」も「カキクケコ」も5文字です。ところがローマ字の場合「アイウエオ」は5文字なのに「カキクケコ」は10文字ですね。

 

日本語の音は一つなのに、ローマ字だと1文字だったり2文字だったりするのです。

 

母音と子音

お分かりかもしれませんが「カー」と伸ばすと、「カ」は「ア」になりますね。「キー」と伸ばすと「キ」は「イ」になり「ク」は「ウ」になります。

 

つまり日本語では「カ」は一つの音だと思っていますが、「ア」の頭に別の音がくっついて「カ」になっているのです。その音をローマ字では k で表しています。

 

どんな音かを調べてみましょうか。

 

まず「カ」というつもりになって、口の形を準備してください。口は少し開いて喉の奥に力が入っているはずです。そこから声を出さずに喉からイキだけで「ク」というつもりで破裂させてください。

 

その音が k の音です。

 

日本語では滅多にお目にかかれない音です。

 

英語では「アイウエオ」のような音を「母音(ぼいん)」と言います。日本語の音にはほとんど「母音」が入っています。

 

k の読み方のような音を「子音(しいん)」と言います。英語では子音だけの音が山のようにあります。

 

日本語の場合は「子音」だけの音は「ン」だけだと思っておいても大丈夫です。

 

ローマ字の起源

ところで、なぜローマ字というかご存知ですか?

 

ローマというのはイタリアの首都のことです。だからイタリアの字かというと違います。イタリア語の場合は普通のアルファベットに加えてアクセント記号を使うこともあります。

 

ヨーロッパの諸国では、高級な言葉としてラテン語(古代ローマ語)が使われていました。ルネサンス時代の科学や哲学はそれぞれの母語ではなくラテン語でやり取りされていたのです。

 

そこでヨーロッパではそれぞれの国ごとに、自国の言葉を使ってラテン語を表す方法が考えだされて、それを「ローマ字」と読んでいたのです。

 

戦国時代の日本にやってきたポルトガル人やオランダ人などが日本語を表すのに、それぞれの国のローマ字を使ったのです。江戸時代末期にはアメリカ式の日本語のローマ字もできました。

それぞれの国ごとに微妙に違った日本語のローマ字表記ですが、現在は昭和54年に政府が決めたものが基本になっています。

 

そんなわけで、ローマ字は英語でもポルトガル語でもオランダ語でもない、まぎれもない日本語なのです。

 

そのルールにしたがって英語を読んだら間違うに決まってますよね。

そしてどの言葉にしても、アルファベットは表音文字なのです。